明治安田生命 J1第21節

明治安田生命 J1第21節

By |2018-08-11T22:17:55+00:002018-08-11|

明治安田生命 J1第21節

神戸-磐田 [ノエスタ]

渡邉千真は、ベンチスタート。

5位の神戸だが、ここ2戦は未勝利(1分1敗)。ただその間にスペインへ一時帰国していたMFアンドレス・イニエスタが3試合ぶりに復帰。また和歌山キャンプ中の6月28日に左足を骨折していたFWルーカス・ポドルスキが復帰。W杯で世界一を経験している2人が初めて同時にスタメンに並んだ。

まさに異次元の2人による異次元のプレーで得点が生まれた。

前半15分、右サイドでボールを持ったポドルスキが縦に鋭いパスを入れると、エリア内でイニエスタが反転しながら受ける。吸い付くようなトラップでボールを収めると、GKカミンスキーをかわしてゴールネットを揺らした。

 この2人による魅せるプレーは続く。前半24分には右サイドからポドルスキがクロスを入れると、FW古橋亨梧が合わせるが、ハンドでノーゴール。このプレーで古橋にはイエローカードが出された。

 前半37分には左サイドでFW郷家友太とのパス交換で抜け出したイニエスタが、ドリブルを開始。MF宮崎智彦もファウルで止めるしかない。同42分にはイニエスタの絶妙なスルーパスで古橋が抜け出すが、トラップが大きくなってしまい、シュートまで行けなかった。

 守勢に回ることが多かった磐田は、中盤の守備で振り回される場面が目立った宮崎に代えてMF山田大記を投入。名波浩監督も何とか流れを変えようと試みる。

しかし次の得点も神戸に入る。後半11分、左サイドから が出した浮き球を中央でFWウェリントンが落とすと、エリア内左で受けた古橋が右足で逆サイドに流し込む。今夏岐阜から加入したストライカーが、2試合目でJ1初ゴールを奪った。

 神戸の攻勢は続く。その中核を担ったのはやはりポドルスキとイニエスタだ。

後半22分にはイニエスタのスルーパスに反応したポドルスキがスルーすると、FWウェリントンのパスをポドルスキが再び受けようとするが、これは惜しくもDFの網に引っ掛かってしまう。

同24分にはゴール前でボールを持ったイニエスタが3人に囲まれながらも超絶タッチで難なくかわす。まるで子ども扱いしたようなプレーを見せると、古橋へパスを出し、好機を演出した。

 イニエスタは後半38分にエリア内で山田と交錯したプレーでPKを献上。

これをFW川又堅碁に決められ、1点差とされる。しかしイニエスタがフル出場、ポドルスキは後半37分までプレーした神戸が逃げ切り、3試合ぶりの勝利を挙げ、詰めかけた2万4731人を魅了した。