明治安田生命 J1第7節
渡邉千真は、途中出場。
前節・G大阪との“関西ダービー”を制した神戸は、中2日と過密日程の中、メンバーを5人変更。ルヴァン杯での出場はあるが、DF宮大樹(←びわこ成蹊スポーツ大)とFW佐々木大樹(←神戸U-18)がJ1デビューを果たした。
互いに今季初の連勝を目指し、気持ちのこもった入りをみせる。そんな中、スコアを動かしたのは浦和だった。前半24分、敵陣でDF遠藤航がボールを奪い、FW興梠慎三が右サイドから中央へグラウンダーのパスを供給。PA手前からFW武藤雄樹が放った右足シュートはGKキム・スンギュに止められたが、こぼれ球を武藤自ら左足で流し込み、1-0とした。
1点ビハインドの神戸はボールの主導権を握るが、なかなか決定的なシーンを作ることができない。MFルーカス・ポドルスキが広い範囲をカバー、右サイドのDF藤谷壮も高い位置を取り、中央のFWウェリントンにセンタリングを上げるが、浦和の守備を崩すことができなかった。
それでも神戸は、後半の早い時間にセットプレーから同点に追いつく。後半6分、ポドルスキが右CKからゴール前に蹴り込むと、相手のマークをはがしたウェリントンが強烈なヘディングシュートを叩き込み、1-1。試合を振り出しに戻した。
後半18分、神戸 右サイドのDF藤谷壮が左の佐々木へパスを送ると、佐々木は鮮やかなターンから中央へカットイン。PA右手前で相手をかわして右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。18歳ルーキーは、4月4日のルヴァン杯・湘南戦でプロ初ゴールを決めていたが、これがJ1初ゴール。チームにとっても貴重な逆転弾となった。
浦和は後半27分に、MF柏木陽介の左CKからファーサイドの岩波がふわっとしたヘディングシュートを放つ。これが枠を捉え、GKキム・スンギュ、MF三田啓貴の頭上を越えて右サイドネットに吸い込まれ、2-2。
岩波が古巣のホームで恩返しゴールを決めた。
神戸は後半30分、ポドルスキがイエローカードを受けてしまい、次節は出場停止となった。その鬱憤を果たすように、32分に左足で強烈なミドルシュートを蹴り込むが、GK西川周作に弾き出されてしまう。
神戸は後半35分、DFティーラトンとFW渡邉千真を入れ、交代カードを使い切る。試合はこのまま終了するかと思われたが、アディショナルタイムに得点が生まれる。
浦和は左CKから柏木がピンポイントクロス。マウリシオのヘディングシュートがDFチョン・ウヨンに当たってゴールネットを揺らし、浦和が3-2で競り勝った。
試合結果 神戸2-3浦和 [ノエスタ]